口臭の原因

口臭の原因である成分は「メチルメルカプタン」「硫化水素」「ジメチルサルファイド」などの揮発性硫黄化合物(VSC)です。口腔内の細菌が、剥がれた粘膜や唾液、食べ物に含まれるタンパク質を分解する際に発生させるガスのことで、臭いの元となります。
口腔内は通常、唾液の自浄作用により細菌の増殖が防がれていますが、起床時や空腹時には唾液の分泌量が減り、普段口臭を感じない人でも臭いが強くなります。
その他にも、食生活や口腔内のトラブルによって口臭が発生する原因となります。
口臭は次のような原因で発生します
- 唾液の量が少ない、働きが悪い
- 歯垢・歯周病・舌苔(べろ)
- 喫煙、飲酒、食事
- 虫歯がたくさんある
- 歯の詰め物や、被せものが古くなっている
- 入れ歯(義歯)
- 呼吸器・消化器等・体の病気
ご自分の口臭に気が付いていない人は意外と多い
自分の口臭が気になる人20パーセント、他人の口臭が気になる人80パーセントというデータがあるように、自分では口臭がないと思っていても、他人はあなたの口臭が気になっていることが多いのです。一方、口臭がない人が自分では口臭を持っていると思いこみ、他人とのコミュニケーションを避けてしまうという例もあります。
他臭症
起床時、空腹時、緊張時や、ホルモンの増減が大きくなる妊娠時、月経時などに口臭が強くなる『生理的口臭』や、虫歯や歯周病を主な原因とする『病的口臭』など、他人が臭いを感じる口臭を指します。臭いが常態化することで臭覚が麻痺してしまい、本人が臭いを自覚していないことも多くあります。
自臭症
他人は臭いと感じていないのに、本人が自分の口臭を過度に感じてしまう症状を指します。他臭症の方と比べると、口腔内の細菌量はとても低く、口腔内のトラブルもあまり見られません。
臭いを自覚する原因として、起床時、空腹時、緊張時などの『生理的口臭』が強まった時に、断続的に臭いが発生することで口臭を強く感じてしまうためと考えられています。また、心理的・精神的な要因による思い込みが原因となることも多いため、ストレスを緩和し自律神経を正常に戻すことも大切になります。